ひさしぶり

元旦に孫二人とコーヒーショップで待ち合わせした。

3人で会ってお話するのは、たぶん3年ぶりくらい。

上の男の子は今年高校2年生、下の女の子は中学生になる。

久しぶりに会って少し緊張する自分がいて、

孫たちも少し緊張していて、新鮮な感覚だった。

30分くらいお互い近況など話し、

今度はじいちゃんの誕生日に会おうと言ってくれた。

僕が高校生の頃、じいちゃんに会いたいとは思わなかっただろうな。

会いに来てくれてありがとう。

 

この時期、2人の成長はすごく早い。

あまり会わなくなったこの2年の間に背が高くなり、顔つきも少し大人びた。

僕のイメージでは幼い子供はほとんど同じ色に見える。

男の子は空色、女の子は桜色。混ざりけのないピュアな色。

大人になるにつれ、他の色も取り込んで、混ざり合って自分だけの色になっていく。

 

孫の二人はまだ空色と桜色がベースだったが、

これからどんな色合いになっていくのだろう。

他人や世間や常識からの声、これらが必要なときもあるが、

自分の中から聞こえてくる声を大切にして、自分に似合う色をみつけてほしい。

選ぶ

彩雲の母体は貴石工房パックという石屋さん。

ここは原石も置いてあるが、メインは天然石の手づくりアクセサリー。

正確に数えたことはないが、たとえばビーズの石の種類は約170種、

これに丸玉やドロップやオーバルなど形が色々あって全部で1500種類ぐらい、

他にもペンダントなどをつくるルースは300種類くらいある。

お客さんはこの中から好きな石を選んでオリジナルのアクセサリーがつくれる。

約1500種類のビーズの中から一つを選び、

その一つには数十から数百個のビーズが入っていて、

自然が作る石は同じ種類でも色や模様や輝きが微妙に異なるので、

さらにその中から選ぶことになる。

 

人によって選ぶ時間にずいぶんと差がある。

早い人で5~10分。多くの人は30分以内に選ぶが、何時間も悩む人もいる。

悩んだ末に多すぎて選びきれないと言って帰る人もいる。

今まで一番悩んだ人は4時間だった。

小学生くらいの子供は早い。なかには一瞬で選ぶ子もいる。

でもこの子達は綺麗な石を選んでいる。

子供たちは頭で選んでいない。感覚で選んでいる。

 

自分で選んで決めるという行為はとても疲れるのだと思う。

30分を超えて選んでいる人の疲れが僕にも伝わってくる。

でも例外がある。ワクワクして選んでいる人の疲れは伝わってこない。

疲れていないのだ。そして綺麗な石を選んでいる。

この人たちはほんとうに石が好きなんだなと思う。

人目

今日も彼女は急いでいた。

毎朝行くコーヒーショップを出て、職場に向かう途中でよく見かける女性。

なんでいつも急いでいるんだろう?

たぶんヒスパニック系の女性。

ぽっちゃりしていてタイトな服をきて、いつも小走りに僕を追い抜いていく。

そして、車通りのけっこうある交差点の赤信号をおかまいなしに、

走る車の合間を縫うようにして、見事な身のこなしで突っ切る。

すごい。。。。

彼女が生まれた国では、これが普通なんだろう。

日本人の多くは信号を守る。

赤信号ではちゃんと止まる。

前をまったく車が通っていなくても止まる。

ただ、周りに人がいなかったら自分ひとりだけだったら、

赤信号でも進む人が多いと思う。

僕も人目がなかったら、たぶん進む。

彼女と僕の違いは人目を気にするかしないかということ。

ときどきは彼女のようにまったく人目を気にしない自分になりたい。

人生が変わるな。きっと。

僕は少し変わった人が好きみたいで、彼女と遭遇するのを毎朝楽しみにしている。

適度

昔、タバコを吸っていたとき、

手から出る気でタバコを軽くしていた。

手のひらから気がでているイメージをすると指の先までジンジンとしてくる。

その状態で20~30秒両手でタバコを包み込む。

実際にニコチンやタールの量が減っていたかは分からないが、

気を当てたあとのタバコの味はマイルドになっていた。

何人かに教えてあげたが、みんなできた。味が変わることにびっくりしていた。

 

もっとマイルドに、スカスカになるまで軽くしてみようと思って、

いつもより念を込め時間も1分以上気を当ててみた。

が、結果は逆に重くなっていた。

タバコの煙は苦くてまずかった。

これはなんどやっても同じだった。

軽い気持ちで20~30秒当てたほうが味はマイルドになった。

力みすぎるとダメ。

きっと何事も適度がいちばんいいのだ。

 

仕事前と仕事後にコーヒーショップに行って、

カフェラテを飲みながら1時間くらい好きな本を読んでいる。

今の生活でいちばんの楽しみ。

カフェラテは美味しく、本は集中して読める。

たぶんこの時、力みすぎず緩みすぎずの適度な状態になっている。

カップを両手で包むようにして飲んでいるのだが、

もしかしてカフェラテの味をマイルドに変えているのかもしれない。

 

カフェラテの味はつくってくれる人によって違う。

なかにはとても美味しくつくってくれる人がいる。

これも適度な状態にいる人がつくると美味しいのかもしれない。

適度な状態は良い気を配ることができる。

 

適度な状態は味だけでなく、たぶん空気も変えられる。

マスク

ただでさえ人の顔が覚えられないのに、

マスク越しだとますますわからなくなる。

あの人かなと思っても確信がもてないので声をかけづらい。

結局お客さんの方から喋ってくれるのを待つ。

声のトーンやリズムや話の内容などからやっと誰だかわかる。

髪の毛を紫や銀に染めていたり、洋服がど派手だったり、

跳ねるように歩いたりだったりとか、指がすごく長いだとか、

ひと目でわかる特徴があればいいのだが、

マスクは個性を薄くして誰でもその他大勢にしてしまう。

マスクはコロナ対策で必要なものだが、

生活に人間関係にけっこう大きな影響を与える。

よく知っている人でさえ誰だかわからないようにしてしまうのだから。

口と鼻を覆った閉塞感が苦手。息も苦しくなる。

僕はマスクを長時間つけられない。

自分のお店にいるときはお客さんがいるときだけマスクをつける。

道を歩くときはマスクをつけない。

マスクが必要な場所には長時間いられない。

普段からあまり喋る方ではないが、マスクをしているとますます無口になる。

はやくマスクなしであちこち行けるようになってほしい。

迷路的我が道

僕には大勢に逆らうという面倒なところがある。

たとえば流行には無頓着。ブランドには興味がわかない。

正しいと言われていることに疑問を抱く。

常識と言われるものにも、何故?どうして?と思ってしまう。

大きなもの権威のあるものにはできるだけ近づかない。

要するに天邪鬼。自分でも困ったもんだと思う。

 

ゴーイングマイウエイ我が道を行く。

僕の道はたぶん細くて曲がりくねって迷路のようになっている。

唯我独尊我が道を行くではなくて、

小心者迷路的我が道を行くである。

でも慣れるとこれもけっこう楽しいと思えてくる。

見通しが悪いので何が待っているか何が起こるかわからない。

分かれ道がたくさんあって、その都度選択して、

失敗して後戻りをしたり、行き止まりもある。

生きてる間にたくさん右往左往しなくては。

 

迷路的我が道のゴールを死とすると、

死ぬ直前に生まれてきてよかったーありがとー

と思えたら迷路脱出で天国直行だな、きっと。

 

明後日から東京へ行ってきます。目的は商品の仕入れ。

でも一日はさぼって、いつもの上野公園と浅草寺へ。

10月16日(土)に帰ります。

コツコツ

もうすぐ終わる。

なので、ここのところ弾みがついている。

自分のことを偉いと言ってやりたい(*´∀`*)

ほぼひとりでお店をやりだして1年半になった。

どうせやるなら自分が納得のいく形に変えようと思って、

毎日コツコツと商品をつくりなおし、並べなおし、ついでに隅々まで綺麗にした。

バックヤードも整理し要らないものは捨て、必要なものは分かりやすくまとめた。

そしてやっと終わりそう。一年半かかった。.

出来栄えよりも、やり遂げたことに満足。

 

何か新しいことに挑むとか、大変革するとか、そんな勇ましいことではなく、

とにかく毎日コツコツやれば達成できること。

でもこれは苦手な人が多い、やることは地味で時間がかかる。

これは年の功だと思う。若い頃はできなかった。

コツコツは派手さやカッコよさはないが、何かを大きく変えることもある。

 

このコツコツが終わったら、

今度は手作りアクセサリーの、

「つくる」をコツコツ取り組むかな。

もっと上手になりたいし、色々なものをつくってみたい。

このコツコツは終わりがない。

 

10月13~16日まで商品仕入れの為お休みいただきます。