瞑想

朝おきて、布団をあげて、顔を洗い、

お仏壇にお線香をあげて、ココアをつくって飲む。

このあとに、まだやり始めて半年くらいだが

30分から長くて60分の瞑想をするようになった。


若い頃は雑念がいっぱい浮かんできて、

心が落ち着くはずの瞑想が、逆に疲れることが多かった。

座って目をつむって、ゆったりとしようと思っても、

頭は常に何かを考えたがり、身体はじっとしているのを嫌っていた。


でも年の功だろうか、気持ちのいい瞑想ができるようになった。

頭の中が雑念に占領されないように、自分の呼吸に意識を向ける。

ゆっくり鼻から呼吸をして、鼻の奥を行き来する息を感じる。

しばらくすると、少し両手が痺れたようにジンジンしてくる。

今度はそれに意識を向ける。そのうちジンジンが広がっていく。


ジンジンの広がりは腕までで終わってしまう。

これが体全体に広がればさぞ気持ちがいいだろうと思う。

瞑想には色んな方法があるが、僕にはこの方法が一番いいようだ。


ときどき、目が覚める自分に気づくので、

寝ていたんだとそのときにわかる。

瞑想中に自分がどのくらい寝ているのかは正直わからない。

だから僕がやっているのは瞑想ではなく、

「まどろみ」とか「うたたね」というものかもしれない。


でも、この瞑想らしきものを続けようと思う。

どっちにしても頭が何も考えない状態は気持ちいい。