ギャップ

ふと思った。

あーこの道はもう30年も歩いている。

仙台に引っ越してきて30年。その間、自宅も会社の事務所も何ヶ所か変わったが、

散歩コースになっているこの道だけはずっと行き来している。

普段はあまり意識していないが、じっくり観てみると、

やっぱり町並みも風景も大きく変わった。

道沿いのお店や建物、古くなったり新しくなったり無くなったりしている。

それから、僕と同じようにずっとこの道を行き来している人たち。

お腹の太さも、頭の上も、顔のシワもようすが変わった。

あたりまえだがみんな歳をとる。

時間はえらいな。さぼらない。きっちり流れる。

 

たぶん老いとはこの物理的な変化のことをいうのだろうと思う。

心の中はさほど変わっていない。

三つ子の魂百までもとか、人間は変わらないとかよく人が言うように、

みんな、心の中にはずっと少年少女が居着いている。と思う。

だから困る。相変わらず成長していない自分の心と老いていく体とのギャップ。

どう折り合いをつけるか、これがけっこう難しい。

 

あくまでも体の老いに抵抗し若さを保つために悪戦苦闘するか、

心を体に同期させ優しいおじいちゃんになるか、

体の老いは受け入れるが、心の中の少年少女をそのままにしておくか。

方法はいろいろ、人それぞれに折り合いをつけるのだろうと思う。

ギャップはますます大きくなっていくが、僕は最後の方法がいい。

 

残念ながらケーキも、チキンも、プレゼントもなにもないが(;_;)

Merry Christmas!

彩雲(さいうん)