まっさら

今日いつものようにてくてく歩いていると、

ベビーカーに乗った赤ちゃんと目があった。

ピンクの服を着ていたので女の子だと思う。

彼女は目を逸らさずジッと見つめてくる。

まだそれほど見えない時期だと思うが、

目の奥の頭の中を覗かれているような気がした。

まっさらなものに見つめられると面映ゆいような、

なぜか後ろめたいような妙な感じがする。

見つめ合いの勝負をしたが、先に目を外してしまう。

やはりまっさらにはかなわない。

彼女は何も考えていないと思う。

じゃないとこんなにジッと人の目を見つめられない。


僕の人生の記憶は保育園に行っていた3歳頃からはじまった。

その後は今に至るまでずっと頭の中で何かを考えているが、

その前は全く記憶にないので、何も考えてなかったと思う。

言葉を覚えてから記憶ははじまるのかな。

ときどきは何も考えない頭になりたい。

まっさらはどんな感覚なのか味わってみたい・・・

だめか記憶はできないんだ。

↓本日、聖獣ペンダント6点掲載しました。
https://hyakka-saiun.com/?mode=cate&cbid=1316936&csid=11