今日いつものようにてくてく歩いていると、
ベビーカーに乗った赤ちゃんと目があった。
ピンクの服を着ていたので女の子だと思う。
彼女は目を逸らさずジッと見つめてくる。
まだそれほど見えない時期だと思うが、
目の奥の頭の中を覗かれているような気がした。
まっさらなものに見つめられると面映ゆいような、
なぜか後ろめたいような妙な感じがする。
見つめ合いの勝負をしたが、先に目を外してしまう。
やはりまっさらにはかなわない。
彼女は何も考えていないと思う。
じゃないとこんなにジッと人の目を見つめられない。
僕の人生の記憶は保育園に行っていた3歳頃からはじまった。
その後は今に至るまでずっと頭の中で何かを考えているが、
その前は全く記憶にないので、何も考えてなかったと思う。
言葉を覚えてから記憶ははじまるのかな。
ときどきは何も考えない頭になりたい。
まっさらはどんな感覚なのか味わってみたい・・・
だめか記憶はできないんだ。
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