とりとめの無い話

知らない歌が聴こえてきて、

あっこれはあの人がつくった曲だなとわかることがある。

ずっと聴きつづけてきたアーティストの曲は

ほかの人が歌っていても、初めて聴く歌でもなんとなくわかる。

彼は色んな曲をつくるが、

どの曲にも彼だけの独特なリズムや間や呼吸が感じられる。

曲をつくる人だけではなくて、小説を書く人も、

物をつくる人にもそれはあって、その人がつくるもの、表現するものは

同じような特徴が底辺を流れている。


だから、人には根元があってそれは変化しないのじゃないかと思う。

自分の根元から外れたことをやってもうまくいかないんだなと思う。

根元から引っ張りだしたものが独自の世界観をつくるんだなと思う。

きっと根元はその人特有の形や色や質感があって、

体の(脳の?)奥の方に潜んでいる。

潜んでいるので、それを見つけ出すのが大変で、

でもそれを見つけ出すことができれば、もうあれこれ迷わなくていい。

新しいものを引っ張り出したければ、自分の根元をどんどん掘り下げる。

掘っても掘っても底は無く、切りも無いと思うが、

ここは心地よくて、他人の目がなく、

独りよがりでいいので、あまり疲れない。

もしかして底や果てにたどり着けたら、

もっと大きな根源に入っていくのかもしれない。

そうなったら超人も夢ではないな。


この話がほんとうなら、

そして生きているうちにタイムマシンが発明されたら、

それに乗って過去に戻って二十歳の自分に伝えたい。

緊急指令!よそ見をするな!自分の中にある根元をみつけろ!


↓本日、縁起動物ー翡翠ペンダント6点掲載しました。
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