いつものように外のテラス席でコーヒーを飲んでいたら、
sokonokesokonokeといわんばかりに、
ドッドッドッドッ腹にひびく大きな音とガソリンの臭いを撒き散らし、
ハーレーダビッドソン(私は大きなバイクをすべてこう呼ぶ)
に乗った男性がコーヒーショップの駐車場に入ってきた。
彼はハーレーダビッドソンから降りるとお店に入った。
しばらくすると緑色をした飲み物をもって、バイクまで戻ってきた。
なにをするのだろう?もう帰る?
でもさすがに飲み物をもったままでは乗れないだろうと思っていたら、
彼はバイクに寄り添い、立ったまま寛いだ。
ゆっくりと緑色の液体を飲み、タバコをふかし、
ときどきバイクをさすり、幸せそうな顔をする。
約20分、まったく周囲の目を気にせず、彼はそうしていた。
そして、颯爽とバイクに跨り、再び
ドッドッドッドッ腹にひびく大きな音とガソリンの臭いを撒き散らし、
コーヒーショップの駐車場から去っていった。
好きなもの、たいせつなもの、時間の過ごし方ひとそれぞれ。