「ぼーっ」としてみた

朝はいつもスタバに行って、コーヒーを飲み、本を読んでいる。

でもたまにはいつもとは違うことをしようと思った。

今日は本を読まず、窓際の席に座って景色を眺めながら

何も考えず、「ぼーっ」としてみることにした。

我人生の役に立つヒラメキやらアイデアが降りてくるかもしれないし。

 

本を読むと脳は忙しくなる。

書かれていることを映像化したり、判読、類推したりして、

他の情報は無視しようとする。

たとえば、店内に流れる音楽とか、人の話し声、咳ばらい、笑い声。

ズズズッ カチャカチャ ゴソゴソとか、いろんな音をシャットアウトする。

「ぼーっ」としているとこれらが体の中に入ってくる。

あーいい音楽♪だなと思った。

あとの音は雑音、騒音のはずなのだが、なぜか心地よかった。

 

本は全身で全感覚を使って読んでいる。

匂いも、味も、肌触りも書かれていることに反応するし、

体に芯のようなものがあって、全身がそれに向かって引き締まっていく感じがある。

そうならないときは雑念が入り込み本を読むのが遅くなる。

「ぼーっ」は芯がほとんど感じなくなり、体は外側に向かって緩む感じ。

でも五感はいつもより敏感になる。

映るもの聞こえるもの匂うもの触れるものを同時処理している。

感覚がフルに活動しているので、脳がおやすみしている(そんなことなないが)

とにかく「ぼーっ」はストレスから解放される。

ああ第六感はこのあとに来るのだなと一人納得する。

 

残念ながらこの日はヒラメキは降りてこなかったが、

「ぼーっ」は気持ちよかった。

読書をして引き締め、「ぼーっ」をして緩め、

この対極にあるもの双方を強化していけば、

いつか第六感、ヒラメキも嫌というほど降りてくるかもしれない。だといいな。

彩雲→https://hyakka-saiun.com/