「一回性」

時間をかけ、少しずつ、分かっていくことがある。

たとえば人生で経験する出来事は、

すべて「一回性」で同じことは二度と起こらない。

似たようなことは起こるが、まったく同じことは起こらない。


とても楽しく幸せを感じた出来事があって、

それをもう一度体験したくて、

同じ場所、同じ条件で、同じことをしてみても、

残念ながら、あの時と同じ幸せを味わうことはできません。

逆に、辛くて悲しい出来事も

まったく同じことは二度と起こりませんから、

「一回性」は寂しくもあり、救いであったりもします。


どちらにしても、

どんな出来事も一度だけしか起こらないということが分かれば、

今この時間が、今一緒にいる人が、今この場所が

自分にとってとても大切なものに思えてきます。

いつかは、すべてが思い出に変わりますから。


仕事上、自分より若い人と接する機会が多い僕は、

同じ人と話していても、相手が別人のように感じることがあります。

同じ人だけど、新しい人になっている感覚です。

このときは、寂しさも感じますが、同時に嬉しくもあります。

きっと若い彼らは、僕のスピードよりも速く

変化し成長しているんだと思います。


人生は一回性の連続で、後戻りも足踏みもできないのなら、

自分らしく前を進みたいですね。


特大サイズの十一面千手観音がネパールから届きました。

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