叔母のこと

だいたい3ヶ月に一度くらい、

3冊の本に仙台名物のお菓子を添えて、

広島に住む84歳になる叔母に贈っている。

叔母は本が大好きで、一旦読み始めると

読み終わるまで止まらないらしい。


「夜中まで読むんよ」

「日をあけると前のを忘れる」

「年を取るとそうなるんよ」

そう言いながら、前回送った本とお菓子の感想を述べる。

「あれはいまいちじゃね」

「私は湊かなえが好きっ」

「でも一番良かったのは、又吉くんの火花じゃねー」

「お菓子が3つしか入ってないんじゃけー足りんわいね」

(・・・すいません)


おしかりの言葉も、おほめの言葉も

なんの躊躇も衒いもなく言い放つ叔母は、

昔からおしゃべりな人で、話すのがあまり得意でない僕にとって、

とても楽で楽しい人だ。


叔母の人生もいろいろあったと思うが、

嫌なことは何一つ無かったように、いつも笑顔で明るい。

苦しそうとか、不機嫌そうな顔を見たことがない。

(これはすごいことかもしれない)

あけっぴろげで、何を考えているかすぐにわかってしまう

叔母のような人は長生きしてくれると思う。


今回は先日読んだ

かがみの孤城」と「アナログ」と「月の満ち欠け」と、

6個入のお菓子を贈る。叔母のいい評価を期待する。


本日、天然石彫刻ペンダントー観音さま8点を掲載しました。
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