最終関門

子供のときから、ずっとやっていることがある。

「第一関門突破!第二関門突破!第三関門突破!最終関門突破!!!」

たぶん子供の頃に見た漫画のセリフだと思うが、なんの漫画かは忘れた。

何か新しい計画を立てそれを実行するときとか、

何時間も乗り物に乗って遠くに行くときに、

計画倒れにならないように、退屈にならないように、

行程を何個かに分け、一つの行程をやり遂げたら、

または通過したら、こんなふうに心の中で叫んでいる。

叫ぶときは、難易度に関係なく、大げさに叫ぶ。

すると、けっこうこの叫びは快感で、リフレッシュされ、

次の工程に新鮮な気持ちで進めるのだ。

 

人生がひとつの計画だとしたら、そろそろ最終関門の入り口かななどと思う。

人生の最終関門を、またいくつかの行程にわけて、

つまりこれからの新しい計画を立てて、

「第一関門突破!第二関門突破!第三関門突破!最終関門突破!!!」

とまた心の中で叫んでみたいなと思う。

 

さて、どんな計画がいいだろう?

あと何個、最終関門突破!!!と叫べるだろう。

たいそうな計画はもう無理だな。

ささやかな計画をできるだけ多くがいいかな。

人生の最終関門を抜けるとき、「一所懸命生きたなー」と想いたい。