ピュアな女の子

先日、お店に親子連れのお客さんが来てくれた。

たぶん小学校2~3年くらいの女の子とお父さん。

女の子はお店の石を見てキレイーキレイーと連発してくれる。

そして、お店の真ん中あたりに飾ってある大きなレインボー水晶を

覗き込むように見ながら、「ねえこれ見える?」とひとり言のようにつぶやく。

お父さんは微笑むだけ、何も言わない。

女の子は、狭い店内を歩き回るのだがやっぱりこの石が気になるらしく、

何度も覗き込むよにして「見える?」とつぶやく。

そのうち、僕を見ながら、「見える?」と訪ねてきた。

「何が見たい?」

う~ん、、、「未来!」。

そうか、見たいのは未来だったのか。

しかし、僕の返答は最悪だった。

「そんな魔法の石はないよ」と答えてしまった。

女の子は、えっ!?という感じだった。ないことが信じられなかったみたいだ。

彼女のファンタジーを大切にしてあげればよかった。ごめんなさい(泣)

お父さんは、「そのうちみつかるかもしれないよ」と優しく言っていた。

満月の周りに青い光の輪が見える、とても美しい月の夜だけ未来を見せてくれるよと

か、

未来を見せてくれる水晶は、居場所を自分で選ぶんだ。選ばれるように頑張るねとか、

言ってあげればよかった。


でも,、女の子はこう言ってくれた。
「わたし、大人になったら、このお店で働くー」
ありがとー

日常の変化すこしだけ

昨日、車を車検に出した。

毎回お世話になっている担当者さんの手違いで代車が借りれなかった。

3月3日まで車なしの生活。なんて久しぶり。30年くらいぶりかな。

通勤は歩きかバスになる。

昨日の夜はバスで帰った。所要時間は全部で約1時間。

今日の朝は、天気がいいのでお散歩気分で歩いて職場まで行った。

約50分で着いた。歩きの方が早い。

 

「ごめんなさい。代車ないです。」と伝えられたとき、

少しムッときたが、すぐ切り替えられた。

日常が少し変化する。これもいいなと。

いつもは仕事が終われば、すぐに車で家に帰っていたが、

すこし寄り道をして帰ろう、たまには外食もしなければ。

今日の夜は中華料理を食べた。

日常は、ほんの少しの変化でもけっこううきうきするもんだなと思った。

明日の朝、お天気がよければ、また歩いて行く。

 

 

 

ノラのマネ

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我が家に居着いたノラのマネ。

マネという名は招き猫のマネ、moneyのマネ。私がつけた。

最近は食事をもっていくとイヤイヤながらも頭を撫でさせてくれる。

先日はニャーンと鳴きながらゴロッとお腹を上にした。

そうか、やっと俺たちはお友達になれたかと思ったが、

次の日、警戒心いっぱいの眼差しを私に向け、さっとどこかへ行ってしまう。

なんだ、、、コノヤローと思った。。。。

でも、やっぱり、ノラは気まぐれで自由のほうがかっこいいかもしれない。

 

15年くらい前からお風呂の湯船には3分以上浸かれなくなった。

のびてふやけるのではない。

赤くなって炎症を起こすようになったのだ。

お風呂が大好きで、温泉によく行っていたのだが、

炎症を起こすようになって行ってない。

でも、治ったみたいだ。20分浸かっても赤くならない。

うれしい。温泉に行こう。

 

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赤のマトリョーシカ

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ウクライナの若いカップルから買ったマトリョーシカ

お店に売りに来てくれた。

ずんぐりカラフルが可愛いと思った。

赤がメインのマトリョーシカ

赤は苦手な色なのだが、

なぜか、たくさんあったマトリョーシカから迷わずこれを選んだ。

「赤」が必要ということかな。

 

 

 

「老」

2年くらい前にテレビが少しぼやけて見えるようになった。

目に力を入れて焦点を合わせればちゃんと見えるが、長くはできない。

老化による目の筋肉の衰えがやってきた。

1年半くらい前にとうとうメガネを買った。

生まれて初めての度付きのメガネ。少し強めの乱視だった。

でも、この頃はまだ手元はよく見えていた。

 

いま、63歳になって疲れているときは本が読みずらくなった。

時間の問題だと思う。疲れていない時も文字がぼやけ老眼鏡のお世話になるのは。

手を見ると、甲に老人性のシミがポツポツとできている。

この次はどこに「老」の印は表れるのか。

とにかく私は順調に歳を取っている。

 

若い頃、自分が老人になるのは100年も200年も先のことだと思っていた。

老人になる自分が想像できなかったから。

しかし歳を取るのは意外と早かった。

あっという間ではないが、ずいぶん先の話ではなかった。

 

仕事は一人で自由に好きなことをやらせてもらっている。

だから身体が動くうち、頭が回るうちは続けたい。

働く時間は短くしていきたいが、できれば死ぬ直前まで。

今やっている仕事が好きだ。

こう言えることはとても幸せなことだと思う。

「老」という漢字も好きにならなければ。

 

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本当に自分のことを知っているか?

「本当に自分のことを知っているか?

   何が好きだ? どんな色、どんな感触

    どんな味や音、香りが好きだ。

 何をするとお前の心は喜ぶ?

   心の底からわくわくするものは何だ。」

 

「自分はどんな『好き』でできているのか探して

  身体の中も外もそれで満たしてみろ」

 

伊吹有喜さんの小説「雲を紡ぐ」にあった一場面。

自信を無くした孫にむかって語ったおじいちゃんの言葉。

いいね。こんなおじいちゃんになりたい。

 

自分も毎日の生活の中で、何が好きかもう少し意識してみようと思う。

ひさしぶり

ずいぶん昔の話、お店の常連さんが、

「ここのお店ピンクが薄いね・・・」

陳列してあったローズクォーツの石をみてそう言った。

僕もそれに気づいていた。はじめは濃いピンクだったのに、すぐに薄くなる。

そのころ色んなことがうまくいかず、

どんよりというか濁っていたというかとにかくお店の空気は重かった。

とくにピンクの石がその空気の犠牲になった。

ピンクは優しさとか幸せとか愛の色。

その頃のお店の空気は、ピンクのパワーを奪ったのだと思う。

 

でもそのあといろんなことが少しずつ良くなっていった。

お店の雰囲気も徐々に良くなった。

そしてお店の常連さんが言った。「ピンク、綺麗になったね」。

空気をつくる人間の想念もそれに反応する石もなんだかすごいね。

 

コロナの影響でお店にはほとんどお客さんがこない。

一日に一人か二人。それでもとてもありがたい。

何日か前に、お母さんと小学生の女の子のお客さんが来てくれて、

女の子はピンク色をした大きなハートの石を買ってくれた。

お年玉でもらったという1000円札10枚でお会計をすませ、

帰り際に「私、石だいすき。ありがとう。」と言ってくれた。

パワーストーンの流行りが去って、

お店にきてくれるお客さんの多くは石が大好きな人。

大きなピンクのハートさん、よかったですね。可愛い女の子に連れられて。

 

もうひとりのお客さんのお話。

お店で「うぁーキレイ」という声が聞こえた。

目を向けるとそのお客さんはレインボー水晶を見ていた。

そして、お店をくるくる回り、何度もその石の前に立ち止まっていた。

ほんとにキレイなのだ。

夜、電気を消しても窓から差し込む僅かな光で虹色に輝く。

この石は希望をサポートするといわれる石。

がんばろう(*´∀`*)