ずいぶん昔の話、お店の常連さんが、
「ここのお店ピンクが薄いね・・・」
陳列してあったローズクォーツの石をみてそう言った。
僕もそれに気づいていた。はじめは濃いピンクだったのに、すぐに薄くなる。
そのころ色んなことがうまくいかず、
どんよりというか濁っていたというかとにかくお店の空気は重かった。
とくにピンクの石がその空気の犠牲になった。
ピンクは優しさとか幸せとか愛の色。
その頃のお店の空気は、ピンクのパワーを奪ったのだと思う。
でもそのあといろんなことが少しずつ良くなっていった。
お店の雰囲気も徐々に良くなった。
そしてお店の常連さんが言った。「ピンク、綺麗になったね」。
空気をつくる人間の想念もそれに反応する石もなんだかすごいね。
コロナの影響でお店にはほとんどお客さんがこない。
一日に一人か二人。それでもとてもありがたい。
何日か前に、お母さんと小学生の女の子のお客さんが来てくれて、
女の子はピンク色をした大きなハートの石を買ってくれた。
お年玉でもらったという1000円札10枚でお会計をすませ、
帰り際に「私、石だいすき。ありがとう。」と言ってくれた。
パワーストーンの流行りが去って、
お店にきてくれるお客さんの多くは石が大好きな人。
大きなピンクのハートさん、よかったですね。可愛い女の子に連れられて。
もうひとりのお客さんのお話。
お店で「うぁーキレイ」という声が聞こえた。
目を向けるとそのお客さんはレインボー水晶を見ていた。
そして、お店をくるくる回り、何度もその石の前に立ち止まっていた。
ほんとにキレイなのだ。
夜、電気を消しても窓から差し込む僅かな光で虹色に輝く。
この石は希望をサポートするといわれる石。
がんばろう(*´∀`*)