この歳になると、自分がどのような人なのかなんとなくだが分かってくる。
自分が何ができて何ができないか分かってくるし、
自分に向くものと向かないものも分かってくるし、
自分には何が大切なのかも分かってくる。
若い頃は自分のことはよくわからなかった。
自分らしくって、個性って何?って感じだった。
世の中すべてが複雑に思えて怖かったときもあった。
怖がるばかりではいけないので、いきがったり、斜に構えたり、
不安を取り払うためにガムシャラに何かに取り組んだりした。
できないことをやらないとできることがわからなかった。
向かないことをやらないと向くことがわからなかった。
大切じゃないものがわからないと大切なものがわからなかった。
なのでずいぶん失敗した。失敗の数ではチャンピオンになれるかもしれない。
でも、失敗のお陰で今、自分のことがなんとなんくでも分かってくると、
ずいぶんと楽になった。360度、上下左右全方向を見なくていい。
できること、向いていること、大切なものがありそうな方向に歩いていけばいい。
もっと早くに自分のことが分かっていれば、
たとえば30年前に今くらい自分のことが分かっていれば、
無駄や失敗の少ない効率のいい人生になったなと思う。
それが楽しい人生かどうかはわからないが・・・。
こうは言える。これまでの失敗によっていろいろと学んだし、
もしこれらの失敗がなければ、僕は相当嫌な奴になっていた。
だからこれでいいのだ。人生で起こることはすべて必要で必然なのだ。
問題はこれからだな。
もっと自分を分かるためには安穏としていては無理だな。
たぶんまだまだ失敗が必要だな。
あー怒られそう