復活

コロナの影響か時代の流れか、昔スタッフと一緒によく行ってたお店や、

通りがかりに目にしてたお店が、次々と閉店している。

大きなお店も小さなお店も、食べ物屋さんや雑貨屋さんも、

規模も業種も様々のように思う。

そういう私も25年間続けたお店を7月に閉めた。

 

一人旅が好きで、年に3回程度仕事を休んであちこち行っている。

小さな駅の周辺は賑わいはなく、閑散としていて、

あるのは田舎っぽい風情だけ。でもどこにもないここだけの景色。

これはこれで新鮮でいい。

でも比較的大きな駅の周辺は新鮮さはあまり感じない。

大抵の場合、よく似ている。

見慣れた看板と外観。

ああここもあのお店が出店しているんだなと思う。

初めてきた土地なのに、なんだかそういう気がしないところもある。

 

三年くらい前に行ったところがある。

そこは比較的大きな駅で、駅周辺は見慣れたお店が例に漏れずあった。

駅から1キロくらい離れたところに商店街があり、

以前は街の中心地といえる賑わいがあったそうだが、

当時の面影はなく閑散としていてシャッター街になっていた。

こういうところは全国にたくさんある。

でもここはシャッター街を復活させようと、

自治体がお店の創業に必要な経費の一部を援助する触れ込みで

大きな広告を出していた。今はどうなっているのだろう。復活していてほしい。

 

個性的な小さなお店がいっぱい集まった商店街があればいいなと思う。

大きなお店ではなく小さなお店の集まりがいい。

食べ物屋さんも洋服屋さんも宝石屋さんも雑貨屋さんもお土産物屋さんもその他諸々の

小さなお店が集合した商店街。

そしてほとんどのお店が個人商店。

個人の自由な発想が核となり、すべての責任を個人が負う個人商店。

オーナーの考え、感性、センスで商品を選び、または自ら作り、

お店の名前、レイアウト、商品の陳列の仕方、販促などもオーナー自らが決定する。

自分一人で決めて自分一人で動くのは大変だが、

やってみたら面白く、アイデアが湧き出てくる。

テーマは我流。目的は自分しかできない個性的なお店を作る。

そのためにはまず一人から始める。

一人の感性を徹底的に掘り下げる。仲間を募ったり、人に相談するのはその後。

小さなお店が集合した商店街のオーナー同士が、

言葉を交わさなくても、繫がって、刺激しあう。

そんな中で誰もが自分の得意とするもの、自分の感性の特徴を掴んでいき、

表現しようとするものが磨かれていく。

異なる特徴と個性をもつ小さなお店が集まり、

それらが目には見えない何かで繫がったとき、

この商店街は一つの生き物のように振る舞う。

生きているのだから常に動き、

活気を呼び、人を招き入れ、来客を楽しませようとする。

 

こんな商店街があればいいな。行ってみたいと思う。

 

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- 彩雲(さいうん)