「すべてはかかわりあい、つながっている」
すべての生物、すべての現象は
お互いに依存し、影響をあたえ、関連し合い、いまここにある。
これは仏教の教え、「縁起」の考え方です。
子供のころ親からよく聞かされた言葉に、
「いい行いをすれば、いつかいいことが起こる」
「悪いことをすれば、いつか悪いことが起こる」
というのがありました。因果応報ですね。
子供心にとてもシンプルでわかりやすい教えでした。
しかし、因果の法則はシンプルなものではありませんでした。
「バタフライ効果」といわれるものがあります。
北京で蝶々が羽ばたけば、
ニューヨークに台風が起きるというもので、
「世の中はどうつながっているか、わからない」
「すべてのものは複雑怪奇につながっていて、とてもファジー」
ということですね。
私たちが問題解決をする場合、
よく使う言葉は「原因は何?」ですが、
一つの結果には、たくさんの「因」があり、
これを特定することは困難です。
この場合の正しい問いは、
「引き金になったのは何?」かもしれません。
「縁起」の考え方を突き詰めると、
自分一人だけの幸せはあり得ないということです。
このことを実感として理解できればいいですね。
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