我が家のお墓参りに、久しぶりに故郷広島へ帰った。
いつも、姉夫婦と80歳を超えた二人の叔母の家に遊びに行き、
ご飯をたべさせてもらう。
お好み焼きも食べた。やっぱり広島のお好み焼きはおいしかった。
姉とはお互いに仕事の話をする。姉は相変わらず忙しそう。
二人の叔母はいつも、こんなことがあった、あんなことがあった、
と亡くなった母の話をしてくれる。
「あんたのお母ちゃんが生きとったらねぇ。もっとお喋りがしたかった」
こんなことを言ってくれる。
帰り際に二人の叔母は小遣いをくれる。
60歳になった僕に小遣いをくれるのはこの二人の叔母だけ。
遠慮すると怒られる。ありがとうおばちゃん。
20分くらい歩いたころにある。
この日はとてもいい天気で、空が青くて、
ゆっくりと流れる川のさざなみがきらきら光り、
土手沿いには緑がいっぱいになった樹が
ずっと向こうまで見える。
気持ちよかった。