適度

昔、タバコを吸っていたとき、

手から出る気でタバコを軽くしていた。

手のひらから気がでているイメージをすると指の先までジンジンとしてくる。

その状態で20~30秒両手でタバコを包み込む。

実際にニコチンやタールの量が減っていたかは分からないが、

気を当てたあとのタバコの味はマイルドになっていた。

何人かに教えてあげたが、みんなできた。味が変わることにびっくりしていた。

 

もっとマイルドに、スカスカになるまで軽くしてみようと思って、

いつもより念を込め時間も1分以上気を当ててみた。

が、結果は逆に重くなっていた。

タバコの煙は苦くてまずかった。

これはなんどやっても同じだった。

軽い気持ちで20~30秒当てたほうが味はマイルドになった。

力みすぎるとダメ。

きっと何事も適度がいちばんいいのだ。

 

仕事前と仕事後にコーヒーショップに行って、

カフェラテを飲みながら1時間くらい好きな本を読んでいる。

今の生活でいちばんの楽しみ。

カフェラテは美味しく、本は集中して読める。

たぶんこの時、力みすぎず緩みすぎずの適度な状態になっている。

カップを両手で包むようにして飲んでいるのだが、

もしかしてカフェラテの味をマイルドに変えているのかもしれない。

 

カフェラテの味はつくってくれる人によって違う。

なかにはとても美味しくつくってくれる人がいる。

これも適度な状態にいる人がつくると美味しいのかもしれない。

適度な状態は良い気を配ることができる。

 

適度な状態は味だけでなく、たぶん空気も変えられる。